2014年4月8日火曜日

SNSでの患者同士の「医療相談」や「医療アドバイス」について

皆さんは、TwitterやFacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)をご利用ですか?私はFacebookは2004年から、Twitterは2009年から利用しております。

希少疾病を抱え、周囲に同じ病気の仲間がいない方、そして、特に実名で使用しない場合、精神疾患などの「リアル」ではなかなかカミングアウトできない病気を持つ方にとって、SNSは、同じ病気や悩みを持つ仲間と交流することのできる素晴らしいツールである、と私は考えております。

しかし一方で、問題もあるようです。あるお医者さんが、SNSについて懸念している、といったことをおっしゃったことがあります。患者さん同士の不適切な「医療相談」や「医療アドバイス」が現状起きており、これは危険なことだ、とおっしゃるのです。

こういった問題は、どの病気にも言えることではないでしょうか。

確かに同じ病気や悩みを持つ仲間と、お互いの体験談をシェアするのはとても有意義なことです。「あっ、こういうふうに感じたり、こういうことを体験しているのは、私だけではなかったんだ!」という思いが安心感を与えてくれたり、孤独感を無くしてくれたりします。また、病気や治療に関する情報がなかなか手に入らない方にとっては、仲間からの情報は大変に貴重なものでしょう。

しかしSNS上で仲間に「医療相談」をしてしまうのは困ったことです。治療に関しては、同じ病気を持っている仲間だって、自分とは異なるわけですから。彼らの体験談や情報を聞いたうえで、気になることは医師に相談する、というのなら良いのですが、そのプロセスを飛び越して、仲間の言うとおりに薬を調整したり、治療をやめたりする方も中にはいらっしゃるようです。しかし、仲間はあくまでも仲間であって、あなたの主治医ではありません

また、仲間の症状を読んで、それに対してコメントするのはとても良いことだと思うのですが、それが「医療アドバイス」になってしまうのは困ったことです。もちろん、明らかに緊急を要する事態が疑われる場合や、不適切な(科学的に有効性が確認されていない)「治療」を受けている場合などは、「すぐにかかりつけの病院に電話した方が良いのでは?」とか「医師に相談したほうが良いのでは?」など、ある程度の助言は、慎重に行えば役に立つかもしれません。そういった慎重なアドバイスはともかくとして、安易な「アドバイス」は、相手の害になることが十分にありえます。助けたくなるのは分かりますが、あなたは彼らの主治医ではありません。そして繰り返しになりますが、「治療に関しては、同じ病気を持っている仲間でも、自分とは違う」ということをきちんと覚えておいてください。

SNSはとても便利なツールですし、同じ病気や悩みを抱える方同士のサポートを容易にしてくれました。せっかくの便利なツールですから、賢く使っていきたいですね。

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