2012年12月25日火曜日

メリークリスマス

主のご降誕、おめでとうございます!

「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。(マタイによる福音書1:23)

クリスチャンの私は、クリスマスイブは燭火礼拝です。今年は点火者(キャンドルに火を灯していく人)としてご奉仕させていただきました。ろうそくの火を眺めながら、「主は私たちの心を照らして下さる光なんだなぁ」なんて思いました。今年は祖父の召天を含め、色々ありましたが、主の御恵みとお導きのもと、今年も一年、無事に終えることができそうです。そんなことを考えながら、聖歌隊の歌うハレルヤを聴いていたら、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

皆様はクリスマス、いかがお過ごしでしょうか?

健康な人も、病の中にある人も
裕福な人も、貧困の中にある人も
幸せを感じている人も、困難の中にある人も
全ての人にクリスマスの祝福がありますように。
全ての人の心が愛と平安で満たされますように。

御恵み豊かなクリスマスを。

Sara

2012年12月9日日曜日

スプーン理論

2010年に半年ほど休職した私ですが、最近ではすっかり普通に仕事をこなしております。広島までの日帰り出張だって頑張ってこなします。また、最近は本当に体調不良で休むことが少なくなってきました。とはいっても健常者の方に比べれば、通院もあるので、お休みをいただくことは多いわけですが。

そうは言っても、やっぱり術前に比べると、とっても疲れやすいんですよね。使えるエネルギーが術後、ずいぶんと減りました。「あぁ、自分の使えるエネルギーの残量をきちんと把握する必要があるんだな」と思うことが今でもよくあります。

例えば、昨日は代々木と人形町の2か所に通院をした後、池袋に講演を聴きに行き、新宿を友人とぶらついたあと、帰宅。いつも「移動は3か所まで」としていた私には4か所の移動はキツかったみたいで、夜、家に帰ってくるとグッタリ。翌日の今日は1日「充電」に使いました。

「エネルギーの残量の把握」について的確に表現しているのが、Christine (クリスティーン) MiserandinoさんのSpoon Theory(スプーン理論)だと思います。クリスティーンのスプーン理論には術後1~2か月の頃に出会いました。

スプーン理論の原文は英語ですが、お読みになりたい方はこちら

内容をザックリと説明するとこういうことです。

---------------------------------------------------------------------
ある日、友達とダイナーで食事をしていて、いつものようにお薬を飲む段になると、彼女は会話をとめ、私をじっと見た。そして、「SLE(全身性エリテマトーデス)を持っている、ってどういう感じなの?」と訊いてきた。

そこで、私はスプーンを他のテーブルからも集めてきて彼女に持たせた。「ほら、これであなたはSLEよ。」彼女は混乱しているようだった。私は、健常者は朝起きた時、沢山のスプーンを持っているが、病者は限られた数のスプーンしか与えられていない、ということを伝えた。

「今、あなたのスプーンはいくつ?」
彼女は手元にあるスプーンを数えた。12個あった。
「もっと欲しいわ。」と彼女が言うので、私は「いいえ、ダメよ。」と言った。

彼女に1日にしなくてはいけないことを挙げてもらい、1つ1つのタスクにどのようにスプーンがかかるのかを示そうとした。

彼女が一気に「仕事に行く」というタスクに行こうとするので、そう簡単にはいかないことを教えた。「まず、目を開いて、起き上がり、ベッドから出て、薬を飲むために朝食を準備しないといけないわ」ここで私は彼女からスプーンを1つ取り上げた。シャワーを浴びることでもスプーンを使い、着替えにもスプーンを使う。着替えも、具合の悪い時は、簡単には行かない。手が痛い時はボタン付きのものなんて論外だし、アザのある日は長袖を選ばなくてはならない、など、色々と考慮することがある。

仕事に行く前、既に彼女の手元のスプーンは6個になっていた。

さらに私たちは、残りの1日を流してみることにした。彼女は昼食を抜くことや、パソコンを長く使いすぎることにもスプーンがかかってしまうことを学んだ。こうして彼女は日々の選択を異なったやり方でしなくてはいけないことを知ったのである。

夕方になると彼女は「お腹が空いたわ」と言った。私は夕食を食べなくてはいけないが、スプーンはあと1つしかないことを指摘した。夕食を自分で料理するのにも、外食するのにもスプーンが足りない、というと仕方なくスープを準備することにした。

「まだ7時で、スプーンはあと1つ。何か楽しいことをするか、家事をするか、掃除をするか、好きなことをできるけど、全部はできないわ。」と私は教えた。

彼女は目に涙を浮かべた。
「クリスティーン、あなた、いつもどうやってこんなことをやっているの?」

私は、その日によって持っているスプーンの数が異なることを教えた。一番難しいことは、ペースを落とすこと。スプーンを数える必要の無かった頃の自由が懐かしいが、これが健常者と病者のライフスタイルの違いなのだ。

「でもね、私は恵まれていると思うわ。だって、私は自分のやることについて、よく考えなくてはならないから。他の人がどんなにスプーンを無駄遣いしているか分かる?私は時間やスプーンの無駄遣いはできないし、それで私はあなたと一緒に過ごすことを選んだのよ。」

このスプーン理論が分かった人は、私の事をもっと理解してくれるようになったが、それだけではなく、彼らの生き方も変わったのではないか、と思っている。そして、スプーン理論はSLEだけでなく、他の病気や障がいを持った人を理解するのにも役立つのではないだろうか。

---------------------------------------------------------------------

痛みや疲れなどを伴う慢性疾患を持つ人には、とても共感できる理論だと思います。

今日、あなたはいくつのスプーンを持っていますか?そしてそれらを何に使おうと考えていますか?

<関連URL>
The Spoon Theroy