2012年5月3日木曜日

精神疾患、発達障害への偏見を助長していません?

最近、2つの「事件(?)」があって、心穏やかではありません。

①NHKスペシャル 「職場を襲う"新型うつ"」

4月29日に上記の番組が放送されたようです。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/0429/

私は見ていないのですが、Twitterやブログ等を見ていると、既に「若者のうつ病」への誤解がかなり広まってしまっている印象を受けます。

まず、日本うつ病学会によると、「新型うつ」という専門用語は無い、ということなのですが、(参考‐PDF)この辺はハッキリさせたのでしょうか。また、「新型うつ」をどう定義したのか分かりませんが、若者の感情障害がすべて「新型うつ病」であるかのような誤解をしている視聴者も見受けられ、その弊害はかなり大きいのでは、と危惧しております。さらには、「新型うつ」は、当事者の未熟性や性格に起因する、といった、当事者バッシング的な内容もあったようです。

私自身も、会社でどのように見られているのか、とても心配になってきました。

「新型うつ」と呼ばれる現象に、当事者も、その周囲の人たちも困っているのは事実です。ですから、「これは本当に病気なのか?単なる甘えではないのか?」という議論は非生産的かつ有害ですらある、と私は考えております。困っている当事者やその周囲の人たちを「これは病気ではない」と言って突き放しても前進はしません。それどころか、ますます当事者を苦しめることになりかねません。「病気なのか否か」の議論ではなく、この現象の分析を進め、改善策をいち早く見つけることが本当に重要なことなのではないでしょうか。


②家庭教育支援条例(案)

大阪維新の会が上記の条例案をあげました。
http://osakanet.web.fc2.com/kateikyoiku.html

この第4章(発達障害、虐待等の予防・防止)、とても酷い内容だと思います。
例えば、下記のようなものがあります。

(伝統的子育ての推進)
第18条
わが国の伝統的子育てによって発達障害は予防、防止できるものであり、こうした子育ての知恵を学習する機会を親およびこれから親になる人に提供する


「発達障害の二次障害を予防」というなら分かるのですが…。
「親の育て方が悪かったから発達障害になる」という前提が垣間見え、怒りすら感じます。
発達障害は親の育て方云々ではなく、脳の一部機能障害です。そういった前提も無視して、このように当事者とその親を苦しめるような条例案を作るのはいかがなものか、と思います。


せっかく精神疾患や発達障害への偏見を無くそうと活動している方がいらっしゃるのに、せっかく当事者も頑張っているのに…。このようなことがあったりすると、とても悲しい気分になりますし、同時に大変に腹立たしいです。


<参考サイト>

職場を襲う "新型うつ"
(日本うつ病学会)

家庭教育支援条例(案)
(大阪維新の会)

0 コメント:

コメントを投稿