2012年3月12日月曜日

Pasireotide、クッシング病に有効

m3で、また興味深い論文を発見しました。

クッシング病、有望な新治療薬
(原文はA 12-Month Phase 3 Study of Pasireotide in Cushing's Disease

ここでは和文で要約させていただきます。

この二重盲検第三相試験では、尿中遊離コルチゾール値が正常値の上限の少なくとも1.5倍以上あるクッシング病の成人患者162人を対象にPasireotideの効果を検証した。600μg(1日2回)に82人、900μg(1日2回)に80人を無作為に割り当てた。結果、600μg群、900μg群の両群において、2か月目までに尿中遊離コルチゾールの中央値が約50%に減少し、その後も安定した。

以前にPasireotideのことを書いたことがありますが(参考)、今回はそのお薬のクッシング病への有効性を検証した第三相試験です。結果は上記の通り。副作用については次のように書いてあります。

高血糖関連の有害事象が162人中118人に見られた。その他の有害事象は、他のソマトスタチン誘導体と同様であった。コルチゾール値の減少は認められたものの、血糖値および糖化ヘモグロビン値が投薬開始直後に増加したが、その後安定した。

「結論」は次の通り。

Pasireotideを投与したクッシング病患者において、コルチゾール値の有意な減少が見られた。この結果はPasireotideがACTH産生腫瘍の治療薬となる可能性を支持している。
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元の文献は

A 12-Month Phase 3 Study of Pasireotide in Cushing's Disease
Annamaria Colao, M.D., Ph.D., Stephan Petersenn, M.D., John Newell-Price, M.D., Ph.D., James W. Findling, M.D., Feng Gu, M.D., Mario Maldonado, M.D., Ulrike Schoenherr, Dipl.-Biol., David Mills, M.Sc., Luiz Roberto Salgado, M.D., and Beverly M.K. Biller, M.D. for the Pasireotide B2305 Study Group

N Engl J Med 2012; 366:914-924March 8, 2012


<過去ログ>
Pasireotide (SOM230)

<参考サイト>
クッシング病、有望な新治療薬
A 12-Month Phase 3 Study of Pasireotide in Cushing's Disease

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