2011年12月18日日曜日

「うつ病克服へのロードマップ」に参加①

本日、東京都新宿区で開催された「うつ病克服へのロードマップ」という緊急シンポジウムに参加してきました。このシンポジウムのトップバッターであり、またこのシンポジウムの内容をコンパクトにまとめて下さった樋口輝彦先生(国立精神・神経医療研究センター総長)の「国民病としてのうつ病~自殺・長期休暇」について、私のノートをご参考までに掲載させていただきます。他の演者の先生のご講演についても追って記事を書きたいと思います。

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うつ病の増加
  • うつ病は増加傾向にあり、10年前の受診件数に比べると、現在では約2倍。
    • (しかし、実際にうつ病自体が増えているのか、受診する患者が増えたのかは明らかではない。)
  • 元々は50代ぐらいに発症の多い病気だったが、最近では20代・30代の若年層に多い。
自殺対策・うつ病対策
  • 国内では、年間約3万人が自殺で亡くなっている。
    • このうちの9割は何らかの精神疾患を持っている。
    • さらに、この9割のうちの3割はうつ病であった。
  • 日本では4人に1人はうつ病であるにもかかわらず、受診する率は低い。
早期発見
  • プライマリケア医の役割
    • (うつ病の患者は、初めはプライマリケア医を受診することが多い。)
  • スクリーニング: 二質問法
    • これらの質問の回答がいずれも「はい」の場合、うつ病である確立が高い
  • 企業における早期発見と対応
    • 健康診断の検査項目に精神疾患も追加するべきではないだろうか
  • 病因・病態研究の加速
現代のうつ病
  • 若い世代(20代・30代)の新たなうつ病の病像が注目されている
  • 従来までの、「典型的な」うつ病とは性質が異なる。
サポートシステムの充実
  • うつ病で休職した場合、復職率は約80%だが、このうちの約30%は再休職してしまう
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ディスカッション・セッションでの樋口先生のコメント:
日本の精神医療は諸外国に比べ、遅れている。
今年に入って、ようやく精神疾患が「五大疾病」の1つとなったばかり。
(イギリスでは三大疾病のひとつとして、研究や治療に力を入れられている)
これを機に、研究や対策、治療へ国が力を入れることを期待している。

<過去ログ>
緊急シンポジウム うつ病克服へのロードマップ
四大疾病が「五大疾病」に!

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