2011年7月9日土曜日

四大疾病が「五大疾病」に!

厚生労働省は7日までに、地域医療の基本方針となる医療計画に盛り込むべき疾病として指定してきたがん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病の四大疾病に、新た に精神疾患を加えて「五大疾病」とする方針を決めた。職場でのうつ病や高齢化に伴う認知症の患者数が年々増加し、国民に広く関わる疾患として重点的な対策 が必要と判断した。
(2011年7月8日 提供:共同通信社)
http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/7/8/139092/

嬉しいです!!精神疾患に対する人々の考え方も、これを機に良い方向に変化してくれると良いな、と思います。
厚労省が実施した08年の患者調査によると、精神疾患の患者数は約323万人。四大疾病で最も患者数が多い糖尿病(約237万人)を大きく上回り、がん(約152万人)の2倍に上る。

また、年間3万人に上る自殺者の約9割が何らかの精神疾患にかかっていた可能性があるとの研究結果もあり、患者の早期治療や地域の病院、診療所との連携が求められている。
 私もこの323万人の中の1人です。


日本の精神疾患への取り組みを海外と比べて

私は、アメリカと日本の精神医療を経験している患者です。
特にアメリカでは「治療チーム」の一人として、仕事をしておりました。
今は「治療される側」の人間ですけど。

そんな背景をもつ私がまず思うことは、アメリカでの「抑うつ状態」に対する考え方は日本よりもシリアスである、ということ。日本人のように「そんなの誰にでもある」「気力の問題」と簡単に片付けることは、日本に比べて少なかったように感じます。たとえ、そのような経験をしている人がどんなに多かったとしても、日常生活に支障をきたしているなら、それは「障害(疾患)」と見るべきなんですよね。少なくとも、私はそういうスタンスで当事者の方々をサポートしていました。

日本では、精神疾患の患者数が多いにもかかわらず、そういった意識が薄いように感じます。 その良い例が、「死にたい」と思った時のセーフティーネットが極めて脆弱であることだと考えています。

アメリカでは、自殺念慮に関しては、「自分の身の安全を確保する自信がない」となると、その場で入院です。入院施設へは救急車ではなく、身内の人、福祉関係者(ケースワーカーなど)、または警察(!)が連れて行きます。警察が連れて行く場合には手錠をはめられます。

ちなみに、私の場合、ケースワーカーはいなかったので、「身内の人間」か「警察」の選択肢しかありませんでした。私は手錠をはめられてパトカーに乗るのはどうしても嫌だったので、通っていた教会の牧師さんに来てもらいました。(聖職者は「身内」として認めてもらえました)

日本では「そんなの大袈裟すぎ!」と感じる人が多いかもしれません。でも、正直、あそこまでしてくれなかったら、私は生き長らえた自信は全くありません。あの時、私の入院の際にお世話になった方々は、私の命を救おうと本当に必死でした。「私は自分の命なんてどうでも良い、と思っている。なのに、この人たちは、その命を大切にしてくれている。」と思って涙が出てきました。

人の命が関わる問題なのですから、自殺念慮に対する対応は、これぐらい大袈裟でちょうど良いぐらいだと思っております。

今回、精神疾患が「五大疾病」のひとつになるわけですが、精神疾患による自殺を減らす対策も真剣に取り組んでいただければ、と願っております。


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