2011年6月18日土曜日

頭でっかちでは、芸術は面白くない

あまり考えすぎないで、とりあえず入れてみなさい。」
華道の先生に、現代花のお稽古の度に言われます。
師範を取ったばかりの頃はそんなに考えることなく、自分の感覚に頼って生けることができたのに、最近は本当にやたらと考えてしまいます。いえ、考える、というか「計算し過ぎる」のです。
極めつけは、この一言。
「とにかく、楽しみながら生けて。」
そうだった。。。


そういえば、ピアノのレッスンに通っていた頃も、同じようなことを言われていました。
指の動きが早くて、技術面では上達が速いほうで、早い時期から音大進学の話も出ていました。それでも、 ずっと大きな課題がありました。
「Saraちゃんは、データを処理するように演奏するのよね。音を楽しみながら弾かないと。」
「ピアノはね、体だけで弾くものではないんですよ。打鍵をする時、そこに心がないと駄目なんです。」
技術的なものだけではなく、音の美しさ、おもしろさ、かわいらしさ、切なさ、悲しさ、といったものにも意識を向けて下さいね。」
あの頃、私は「自分の心」という、得体の知れない不気味なものに向き合いたくなかったので、こういった先生の指示になかなか従えませんでした。それでも、ベートーベンのピアノソナタを弾くようになった辺りで、だいぶ情緒豊かな演奏を出来るようになったんですけどね。


「楽しみながら生けて」という、華道の先生の言葉から、ふとこんなことに思いを巡らせてしまいました。そして、その時、左手に持っていたひまわりの花を眺めながら、「芸術を楽しむ際は、少し頭を休めて心に委ねるようにしたいな」と思ったのでした。

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