2011年6月22日水曜日

摂食障害の思わぬ後遺症

先週、虫歯ができてしまい、久しぶりに歯医者さんに行ってきました。
その際、担当の院長先生に、
「あれ~、随分と磨り減ってますね。上の前歯4本、後ろ側のエナメル質が無くなってますよ。これは、酸蝕歯(さんしょくし)ですね。」
と言われました。

「お酢を原液で飲んだりしていませんか?」
「レモンをかじったりしていませんか?」
などと訊かれましたが、いずれも答えはNO。
本当の理由は分かっていたのですが、心の準備が出来ていなくて打ち明けることができませんでした。結局、「不思議な解け方なんですよね。食べ物の酸では、こういう解け方はしないはずだから、何でしょうね?」と言ったっきり、それ以上は言及されませんでした。

そして、今日。
虫歯の治療のFollow-up も終わり、これから酸蝕歯の治療方針を検討する段になって、ようやく「実は…。」と切り出しました。
「摂食障害だったんです。」
反応が気になりましたが、そんな心配とは裏腹に、先生は嬉しそうに「なるほど!」とおっしゃいました。謎が解けたのが嬉しかったみたいです。

「胃酸は強酸ですからね。摂食障害で吐いていたなら、当然、エナメル質も解けてしまいます。でも、あなたは運が良いですよ。前歯の4本だけ、しかも後ろ側だけなんですから。前の方まで解けなくて良かったですよ。」
と笑顔でご説明下さいました。

先生は酸蝕歯の患者さんを以前にも、何例か治療したことがある、とおっしゃっていました。今のクリニックになってからはどうやら私が初めてだったみたいですけど。「酷いケースになると、酸蝕症の治療は本当に大変なんです!」と、治療体験談をお話しして下さいました。

「あなたの場合、表は大丈夫だから、大変な治療にならなくて良かったです。ただ、象牙質がむき出しになっていて、既に神経が透けて見えていますので、痛みを抑えるためにも、しっかり治療しましょう。」
と言って、非常に丁寧に、私の歯の状態、治療オプションなどをご説明して下さいました。

とりあえず、エナメルコーティングする方向で治療を開始
何年も「単なる知覚過敏」だと思っていた、辛い歯の痛み、実は酸蝕歯だったんですね。
しかも、酸蝕歯は治らないそうです。
歯のお手入れを丁寧にしていても、酸の多い食生活、頻繁な嘔吐、亜硫酸ガスを扱う職業などで起こりうるそうです。最近では、お酢が流行っているので、それで酸蝕症になる人もいる、とか。

自分の愚かな過ちが、歯にこんなに深刻な影響を与えるとは思っていませんでした。
そういうことが起こる可能性があることは充分に承知していたのですが、「自分には起きない」と根拠なしに思い込んでいたのです。 また、「吐いても、しっかりと歯を磨けば大丈夫。」と軽い気持ちでいたのが良くなかったのでしょうね。

でも、あんなに摂食障害が酷かったのに、歯へのダメージがこの程度で済んで良かった、という思いもあります。数年感、毎日、何度も吐いていた、と先生に言ったら、それで酸蝕歯が4本だけ、というのは本当に運が良い、と言われました。

ただ、激しく後悔はしています
でも、あの頃の私に何を言ったとしても、嘔吐を止めることは出来なかったでしょう。
酸蝕症になってしまったのは、「既に起きてしまったこと」で、変えようのないことです。
ですから、これを「過去の過ちの恥」という認識ではなく、苦しみながらも「生きることを選んで、闘った証」と、前向きに捉えるようにしたいな、と思いました。

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