2010年6月11日金曜日

摂食障害とIGF-1&GH

近況報告

摂食障害と抑うつ症状で入院したりして、一時はどうなるかと思いましたが、最近では色々な方に「随分とお元気そうになりましたね。」と言われます。皆様のサポートとお祈りのもと、なんとか1日1日を不器用ながらにも生きていくことができております。先週、教会の牧師先生ご夫妻に電車の中でたまたまお会いしたのですが、先生にも「ご退院後、表情がだいぶ明るくなりましたよね。」と仰っていただけて嬉しく思っております。

ただ不思議なことに、当の本人は今の方がむしろ辛い、と感じることが多くなりました。私の判断としては「うつ症状の急性期」は過ぎたのだと思います。しかし、うつが良くなると今まで麻痺していた感情を感じることができるようになってくるんですね。今まで泣くことすら出来ないくらい抑うつ状態だったのが涙が出るようになってきたので、今まで抑制されていた感情と向き合わなくてはいけない、だから辛い、という事なのでしょう。

食行動ですが、こちらはいい日も悪い日もあり、1日1日が闘いです。

では、本日の本題に入りたいと思います。
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摂食障害とIGF-1&GH

私のIGF-1は非常によくコントロールされているのですが、GHの方は未だかつて目標値以下に到達できたことがありません。今まであまりこの検査値のコンビネーションについて深く考えたことが無かったのですが、どうもこれが私の摂食障害と関係がありそうなのです。

神経性食欲不振症では
  • ↑GH (GH高値)
  • ↓IGF-1(IGF-1低値)
という内分泌の検査値異常が一般的です。

先端巨大症の患者さんはご存知の通り、GHは肝臓などに働きかけてIGF-1の産生を刺激します。このIGF-1、実は栄養状態と相関関係があり、栄養状態が悪いとIGF-1の値は低くなるんです。そうすると、IGF-1からGHへのネガティヴ・フィードバックが解除され、GHの値が高くなります

手描きでササッと描いたので見にくくて申し訳ないのですが、上の図の「ネガティヴ・フィードバック」と書いてあるところが解除される、というわけです。しかし、栄養状態が悪いためIGF-1が十分に合成されませんから、IGF-1合成を促そうとGHがどんどん出るわけです。

私達が先端巨大症の治療効果の評価によく使っているIGF-1の値、成長ホルモン分泌不全といった「成長ホルモン系の病気」だけではなく、神経性食欲不振症といった精神科との境界領域にも使用される検査なんですね。
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ちなみに

私の場合、IGF-1は常に基準値内に収まっていてGHが高め、という状態ですが、もしかしたらIGF-1のコントロールが良好なのはサンドスタチンLARだけではなく、摂食障害によるところも多少はあるのかもしれません。

神経性食欲不振症ではT3(トリヨードサイロニン)という甲状腺ホルモンも低値になります。T3も栄養状態に影響されるのですが、私のT3も常に低いです。摂食障害が改善されれば、栄養状態も良くなるのでT3は正常値になるかと思います。しかし、私が懸念しているのは、同時にIGF-1も上がってしまうのではないか、ということです。先生にこの件についてお尋ねしたところ、その可能性を否定しませんでしたが、「大丈夫よ~、あなたはサンドスタチンが効いているんだから!」とのこと。「そうだ、この薬が全然効かない患者さんもいらっしゃるんだ。万が一、私のIGF-1が上がってしまってもサンドスタチンを増やせばいいのか。」と少し安心しました。

IGF-1のコントロールについての心配もなくなったので、後は摂食障害の治療に専念したいと思います。

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