また、同時に、今日は自殺対策強化月間の最終日でもありますね。
様々なウェッブサイトに自殺のサインが色々と出ておりますよね。
今回はそういた一般的な情報ではなく、私個人の自殺企図前の行動の変化を振り返って書いてみました。
1つのケーススタディーぐらいに捕らえて下されば幸いです。
飲酒量がやたらと増える
私はクリスチャンで、メソジストというプロテスタントの宗派なので(青山学院大学が同じですね)、原則お酒はダメです。でも、たまにワインを飲んだりはしていました。それが自殺企図前の飲酒量は半端ではなくなっていました。とにかく、アルコールならなんでもいい、ぐらいまでいっていました。ハードリカーにも手を出しました。もちろんストレートです。ワインは1晩で1本(750mL)空けていました。これが1週間に2~3日。アルコール依存症一歩手前だったと思います。
独りでいたくなる
誰とも会いたくなかったです。人と会うのが苦痛でした。母親からのメールに「今は誰とも話したくも、会いたくもありません。そっとして置いて下さい。」という返信をしていました。
遅刻、欠勤が増える
もう、朝起き上がるのが辛くて、もはや不可能でした。朝一番最初に頭に浮かぶ思いは「あぁ、まだ私は生きている。。。」でした。
仕事の引継の書類の作成をする
12月から引継書類の作成を始めました。私がいつ死んでも会社が困らないようにです。まぁ、このおかげで療養開始がスムーズに済んで良かったんですけどね。
食欲が無くなる
いつも完食していたお昼のお弁当、2/3が精一杯。半分で残すことが多くなっていました。
運転が荒くなる
私は生来、結構丁寧なドライバーですが、企図前は無茶な運転ばかりしていました。ヒヤリハットだらけで、最終的に2月上旬に軽い交通事故を起こしております。
ブランド物のバッグなど、家族から貰った物を返す
「もう、使わないから、お母さん、使いなよ」なんていいながら、貰った物を返していました。
買い物をあまりしなくなる
「こんなの買っても、あと何日使うか分からないし」と思って衣料品、装飾品、日用雑貨などの買い物をしなくなりました。食料品も必要最低限しか買わなくなり、まとめ買いがなくなりました。
身辺整理をする
いつ死んでも良いように、部屋をある程度は整理整頓するようになりました。AD/HDの私としたらこれはかなりの異常行動でした。
「凶器」になる得るものの近くに長居する
医療機器メーカーなので、当然、「危険物」も沢山、営業所のサンプル棚にはあります。たとえば注射針や針付シリンジなど。瀉血自殺や、毒物注射を考えていた時期もあったので、誘惑に負けないようにするに大奮闘でした。ついついサンプル棚に長居してしまうことが何度かありました。でも真面目な性格上、やはりサンプルは会社の持ち物なので、それを自分で使ったら「窃盗」ではないか、と思い、なんとか持ち越してきました。 医療現場で働く方で希死念慮のある方、私と同じようなことを考えてしまわないのかなぁ、と考えてしまいます。
突然、知人に電話するようになる
アメリカでお世話になった友人、教会員の方々にSkypeで電話をしまくりました。「これが最後のお別れになるのかな」なんて思いながら「あの時、(手術や入院など辛かったとき)支えてくれて本当に感謝しているの。」なんて言っていました。
大切に思っている人に会いに行く
実際に私は自殺企図の2日前に自分の内分泌内科担当医にアポイント無しでお会いしに行っています。私にとって、この先生は本当に大切な人なんです。私の命を2度も救って下さっています。いつも、辛い闘病生活に光を与えてくれている方です。その先生の存在そのものが私を明るくして下さる不思議な方です。「先生、3月24日の予約まで私、持ち越せないかもしれません。今日が先生とこうしてお話するのも最後かもしれませんが、私は死んでも先生のますますのご活躍をお見守りしますよ。」と心の中で言って診察室を後にしました。本当は肩揉み(私の特技です)してあげたかったぐらい名残惜しかったです。あれがアメリカだったら、本当に先生にハグして泣きつきたかったくらい辛かったです。(そんなことされても、日本人の先生は困ると思いますが 汗)
でも、結局この先生とは3月24日に無事にお会いすることができたんですけどね。精神科のカルテを見て、先生は「私、なんだかよく分からないんだけど。。。」とおっしゃっておりました。先生、分からなくて結構です。分かったら先生も傷つくと思うので。
駅のホームで挙動不審になる
迷惑なお話かと思いますが、飛び込みも考えていたので、通過列車が来ると飛び込みたい衝動と闘うのに挙動不審になっていたと思います。じーっと電車が猛スピードでやってくるのをホームの端でよく観察していました。
自殺方法を検索する
やたらと検索エンジンに「自殺」「LD50」「致死量」という言葉を入れていました。
手紙(遺書)の用意
私は内分泌内科と神経精神科の担当医宛に長いお手紙を書きました。遺書です。ここまで来ると、「もういつ死んでもいいや」と思えてきました。
自殺のリハーサル
私はロープが家にあるのですが、長過ぎたので、長さの調整や結び方も含めリハーサルしました。なるべく苦しまないように頚動脈圧迫をするとき痛くないようにタオルを当てる、とか色々と試行錯誤しました。また、思いとどまることの無いように、気を大きくするためにお酒も用意。ODのために、それまで貯めてきた処方せん薬を何度もmg数を確認しました。----------------------------------------------
まだ他にもあったかもしれません。この中には、他者からは観察不可の行動もあるかと思います。しかし、はたから見て変化が明らかなものもあります。是非、皆さんの周りの方の行動にこういった変化に心当たりがありましたら「最近、悩みでもあるの?」「死にたい、とか思うことってある?」とか切り出してお話を聞いてあげてください。また、ご自分がこういう行動を行っているのでしたらすぐに専門医療機関にご相談下さい。